2012年12月9日日曜日

高校生のきれいな一本道。

ここに初雪が降る前日の事だったかな。
先日、俺が高校生の頃によく乗っていた電車に久しぶりに乗る機会があったんだよ。


1人で乗るのは何年ぶりだったかな?
当時、付き合ってた彼女と乗った事はあったけどね。
それでも、やっぱり昔の話になるから結局のところ久しぶりかな。

俺の家から車で20分
全然、最寄り駅でもないこの駅を利用してたのは
『学校までこの電車一本で行ける。』という
俺の事を考えてくれた親の愛情以外の何ものでもなかった。
20分間、親が運転する車に揺られる間することなんて何もないから
『どういう風に今日1日を潰すか』ってことばかり考えていた。
そうそう。俺学校なんて行かなかったんだ。


ここの改札は小さくて、いつも混んでてさ。
毎朝、毎朝眺めてうんざりしてたっけ。


今回、残念ながら夜に訪れたから見えないんだけど、
本来、駅ホームの横は田園が広がる田舎風景なんだよ。


当時、毎朝ここの階段いっぱいまで学生が溢れててさ。
今頃の季節になると吹き抜ける北風が厳しくて、みんなここで寒さを凌いでたんだ。
けど、俺はといえばこの下の画像の角っこでいつも背中を向けてボーっとしてたな。
この頃の自分今の自分もあんまり変わってない所は自信がない所かな。


朝日に照らされて快速急行がまぶしく光ってさ。
意気揚々と迎えにくるのだけど、俺だけ乗らずに数本電車と学生を見送って
誰もいなくなった頃に電車に乗っていた。
今、思えば出来るだけ目立ちたく無かったんだけど
逆に目立ってた気がするね。

別に学校行くつもりなんて無かったからね。
好きな時間に
好きな席に乗って
好きな場所で降りた。


あぁ!この座席。懐かしいです。
ここで本当に数少ない当時の友達と『したことない喧嘩』について話してた事あったっけな。
思えばアニメに出てきそうな3人組だった気がする。

・細くてのっぽの奴。
・太ってて少し小さい奴。
・普通の体型。何もかも普通の奴。←北小路の事

うん?
本当にそんなやつ居たのかな?
俺の勝手な妄想が生んだ友達だったかな?
どうだっけ?


けど、極々たまに学校に行く事もあってね。
なんで学校に行く気になったのかなんて覚えてないけど
そう思う事もあったんだね。


そんな時は決まって、ここのパン屋に寄っていた気がする。
お味のほうは申し訳ないのだけど全然覚えてはなくて。
だけど、まだ潰れず現役でがんばっているんだね。


本当に夜なのが残念。
本当はここは綺麗な一本道なんだけどね。

これは余談なんだけど、
ルーゼとフランと美しい雨の街』って曲の歌詞を書いているとき
イメージした街はここの円町駅のホームから見る街の景色なんですね。
やっぱり多感期にみたモノって今もずっと忘れられないもんです。


今回の記憶の旅は時間にしたら約20分間の事。
高校生の頃、親が車で送ってくれた時間とあんまり変わらないんですね。
なんだか、凱旋した気分で楽しかった。

ちなみにこの後、友達と飲みに行ったんだけど
この歳になって、こんなに近くに来たのにも関わらず
やっぱり俺は学校には行かなかったよ




北小路直也(Vo)
BGM: Kevin Tihista's Red Terror 『Don't Breathe A Word』

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