2013年1月13日日曜日

最後の息子

こんにちわ。
北小路です。
明日が成人式だったかな?
皆さんおめでとうございます。
これからもすくすくと笑っていてくださいね。

俺が成人式迎えたのは7年前の事かな。
人それぞれやけど、成人式を迎えるまでの20年間より
そこからの7年間の方が俺にとっては十分と濃かったな。
大人っていうモノに正式になってね。
子供だから出来た事や、大人だから出来なくなった事
またその逆も然りで。
そんな日常に体と精神が追いついていかなくて随分と悩んだもん。
昨日も思ったけど俺は実年齢より6年程考え方が遅れてるんだなと。

けどまぁなんであれ、めでたい席です。
本当におめでとう。
優し過ぎて損をしてしまうから周りから助けられる魅力ある愛される人間になってください。


さて今日は俺の成人式の日の事を話そうかな。
写真なんて残ってないし
記憶もうる覚えだけどね。


7年前のその日も確か雲空で成人式なんて一切興味もなくて
当時やってたバンドのメンバーには『成人式?そんなん行かないよ。』と言ってたのに
式前日に数少ない友達からのお誘いで渋々と了解して行く事になった。
当時から髪の毛なんてボサボサでお洒落なんて高級住宅街に住むのと一緒で
ごく一部の高貴な人にしか無理なんだと、つまりは俺にとってお洒落なんてカッコいい人でないと出来ない事だと諦めてた。
財布もガキ臭いデザインで改札で180円取り出すのも恥ずかしくて億劫になってた。

そんな人目を気にする弱気な自分がさ。
成人式にいって同級生の輝かしい姿を見る事が自信ない自分にとっては本当に嫌だったんだろうね。

曇天の下、傘をだらしなく運んで着いた成人式の会場は広くて
柱の一本一本に学校名と卒業年が書いた張り紙が貼られていて
雨宿りみたいにそこに数十人と見慣れた顔がいたんよ。

そこからはあんまり覚えてはないんだけど
きっと何だかんだ言うて楽しんだと思う。
証拠に俺は成人式に行ってよかったと今も思っているから。

式最中は基本お偉い方のお話を聞いて終わりにはご褒美みたく紅白饅頭と数枚の紙切れをもらった気がする。
『なんだ。あんたにしては俺らはまだ子供扱いじゃん』なんて思ったのは覚えてる。

式の終わりに仲のいい友達数人と20歳になって初めて行ったお店
京都の寺町通り下がった場所にあるメイド喫茶だったな。
俺ら以外にも数人のお客がいて店内はダーツなど遊びも少しあった。
猫なで声で話すメイドの女の人は奇怪だったし、その奇怪な人にネクタイを結んでもらって喜んでいる男性も負けず劣らず奇怪だった

色んな文化があるのは良い事だし、そこで各々の楽しみを見いだしているのは本当に良い事だよ。
ただ結果的に俺には猫なで声の女性は肌に合わなかっただけ。
それでも今も思い出として残っているから本当はなんだかんだ言っても楽しかったんだろうな。

その後は、普通に烏丸の居酒屋で落ち着いて昔話に花咲いて
金もないのにその日は気にせずどんどん飲んだ。


今振り返れば宝物のような時間だったな。
お金の地位も名誉もあの世には持っては行けなくて
持って行けるものとしたら思い出だけかもね。
もしかしたらこんな風に楽しい思い出を多く多く作って生きる方が豊かなのかもね。
なんて思ったよ。

今日はここまで。
それじゃまた。

北小路直也(Vo)
BGM: The Police『グレイテスト・ヒッツ』







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